毎朝食卓にのぼる食パン。安全で安心なものでなくてはならないのは当然の事。そして、その日の活力となる主食として充分なエネルギ－を補給できなくてはなりません。酵母パンは、工業的に作られたイースト菌で発酵させた食パンに比べて１．５倍程の量の小麦粉を必要とします。通常の1斤の食パンと重さを持ち比べてみていただければよく判ると思います。ですから、その小麦粉の多い分、(満腹感が以外に長持ちしてか？)お昼くらいまでお腹がなかなか減らない様な気もします。

　また、私共は天然酵母にこだわってパンを作るために、お店の中で葡萄とヨーグルトの2種類から酵母を作り、その酵母（市販のイーストやその他の発酵を助けるものを一切使わず）だけでパンを発酵させ　毎日おいしいパンになる様に心を込めて（祈る様に）焼き上げております。

　自家製天然酵母パンと一言で片づけてしまえば簡単ですが、毎日酵母の状態も違いますし、発酵過程の状態も一つとして同じ状態にはなりません。夏は、気温が高いので発酵は早くなりますし、冬はいつまでたっても発酵が進まず、その日にパンが焼けるかどうか気が気ではない状況に陥ります。それでも、皆さんが家族そろって食卓を囲んでパンを召し上がっている事を思い描いて、今日もおいしいパンになれ！と、焼き上げています。